“Pardon?” って、イギリス人と話していて
相手の英語が聞き取れなかったときや、
意味が分からなかったときに使ってしまいがちな言葉。
便利そうでつい口から出ちゃうけれど、
これがなかなかの曲者。
- 英語が速くて/アクセントが強くて聞き取れないとき
- 言葉の意味が分からないとき
…に聞き返す言葉としては避けましょう。
何故かというと。
単純に “Pardon?” と言っただけでは、たいていの場合
同じことを同じ速さで繰り返されるだけだから。
それでも分からなくてついまた聞いてしまうと、
同じことを同じ速さで、
でも 声だけどんどん大きく されるのがオチ。
イギリス人は相手の外国人がネイティブ並みの
バイリンガルであることに慣れっこになっているので、
“Pardon?” をそのまま「もう一度お願いします」としか
解釈できないひとが多いんだね。
もしもマイナー言語民族の日本人が逆の立場に立たされたなら、
「ああ、ノン・ネイティブには速すぎた/難し過ぎたかな」
との想像力もはたらくのだけど、
そこらへんは世界言語英語のかなしさ(強さ?)か。
友人 A はそれに気づかず、
6回も “Pardon?” を連発(!)したそうな。

ゆっくり話してくれも、簡単な英語にしてくれも
しなかった…。

そっぽを向かれた (泣)
としょげ返る。
「可愛くて狙ってた子で、たぶん何かに誘ってくれていたんだと思う…
チャンスを無碍にしたどころか、俺ぜったい頭悪い認定された…。」
と 落ち込む落ち込む。
いやあ、どっちもどっちよ。
そう、つまり。
- 英語が速すぎて/アクセントが強くて聞き取れないとき
- 「少し早いです。もっとゆっくりしゃべってください」
- 言葉の意味が分からないとき
- 「●● って単語、知りません。どういう意味ですか」
・・・と、問題点を的確に指摘 して
それの 対応も提示 するのが
『正しい(無難な)英語の聞き返し方』。
“Pardon?” はそもそも “I beg your pardon?” の短いかたちで、
「いま何ておっしゃいましたか」で、
どちらかというと「もう一度繰り返してください」的。
英会話学校の先生など、
ノン・ネイティブ慣れしているひと相手でなければ、
そういう意図以外で使うのはやめておこうね。
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