これもまた、留学初期のころの体験談。
イギリス経験値はまだまだ低いときです。
ある日、緑ゆたかなキャンパスを歩いていると
わたしのチューター(個人指導教師)英国人Aにばったり会い、
一緒に散歩することに。
彼女とは仲が良くて、普段からもよくしゃべる。
世間話をし、前日食べた激ウマおやつの話をしようと、

(“Oh, by the way, the cookies I had…”)
とわたしが言った瞬間、

最っ低!最っ悪!
(“I HATE THAT WORD!
I HATE IT! I HATE IT!”)
突然、大声で、
唾を飛ばしながら怒鳴り始めた。
…な…なに???
なんなの???
何が起こったの? ヽ(゜ロ゜;)ノ
何が逆鱗に触れたのか、切れるキレる。
わたしはショックで涙が出そうに o(;△;)o
ひとしきり “I hate it!” と叫んだあとで、

『ビスケット』!
そんな言葉、二度と口にしないでよ!
えっ…本気???
…く、『クッキー』がいけなかったの…?
そんなにキレることですかっ??!!


あんたの学部は、特に頭の古い保守派の教授ぞろい。
アメリカ英語のままだと、嫌われて、
もろ成績に響くよっ!
うっわ~、『クッキー』だなんて耐えられないっ!
と、息をつく間もなくたたみかけられ。
・・・ (;゜ロ゜) ・・・ 絶 句 ・・・
…留学生が、知らずに『クッキー』って言っただけよ…
言い方ってもんがあるだろーに… (ー’`ー;)
わたしみたいな留学生が問題なく現地の生活にとけこめるように
補佐して、学業に専念できるようにやさしくサポートするのが
チューターのお仕事じゃ?
あなた、ちょっと問題ありよ~
*** *** *** *** ***
『イギリス英語』を語るときに必ず思い出す、
とってもトラウマな失敗談です。
おかげでその後しばらくは、
イギリス人の前で英語をしゃべるたびに心臓ばくばくするはめに。
でも。この彼女のお陰で、イギリス英語を誇りに思う
イギリス人の本音がみえたのはラッキーだったし、
その点では彼女に感謝。
そうでなければ知らずにそのまま他人の気分を
日々害し続けることになっていた訳だし。
結論。
これが極端なケースだったにしても、
それまでの経験等を合わせて考えてみれば、
イギリス国内で日本人がアメリカ英語をしゃべることに、
多かれ少なかれ不快感をもつ人たちがいるのは事実。
なので、イギリス滞在の予定のある方は
そこらへんを念頭においたうえで『イギリス英語』を学習したほうが、
わたしのように嫌な思いをすることがなくて済むと思います。
標準的な日本人にイギリス英語とアメリカ英語を使い分けろ
ってほうが無理があるんだけどさ、
結局ね、『郷に入っては郷に従え』ってことなんだね。
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