イギリス英語失敗談(3)

これもまた、留学初期のころの体験談。
イギリス経験値はまだまだ低いときです。

ある日、緑ゆたかなキャンパスを歩いていると
わたしのチューター(個人指導教師)英国人Aにばったり会い、
一緒に散歩することに。

彼女とは仲が良くて、普段からもよくしゃべる。
世間話をし、前日食べた激ウマおやつの話をしようと、

そうそう、昨日食べたクッキーがね…
(“Oh, by the way, the cookies I had…”)

とわたしが言った瞬間、

その言葉、すんごい不愉快っ!
最っ低!最っ悪!

(“I HATE THAT WORD!
I HATE IT! I HATE IT!”)

突然、大声で、
唾を飛ばしながら怒鳴り始めた。

…な…なに???
なんなの???

何が起こったの? ヽ(゜ロ゜;)ノ

何が逆鱗に触れたのか、切れるキレる。
わたしはショックで涙が出そうに o(;△;)o

ひとしきり “I hate it!” と叫んだあとで、

『クッキー』じゃなくて
『ビスケット』!

そんな言葉、二度と口にしないでよ!

えっ…本気???
…く、『クッキー』がいけなかったの…?
そんなにキレることですかっ??!!

さくらねぇ、アメリカ英語しゃべり過ぎ!
普通のひとでも抵抗感じるところを、
あんたの学部は、特に頭の古い保守派の教授ぞろい。
アメリカ英語のままだと、嫌われて、
もろ成績に響くよっ!
うっわ~、『クッキー』だなんて耐えられないっ!

と、息をつく間もなくたたみかけられ。

・・・ (;゜ロ゜) ・・・ 絶 句 ・・・

…留学生が、知らずに『クッキー』って言っただけよ…

言い方ってもんがあるだろーに… (ー’`ー;)

わたしみたいな留学生が問題なく現地の生活にとけこめるように
補佐して、学業に専念できるようにやさしくサポートするのが
チューターのお仕事じゃ?

あなた、ちょっと問題ありよ~

*** *** *** *** ***

『イギリス英語』を語るときに必ず思い出す、
とってもトラウマな失敗談です。

おかげでその後しばらくは、
イギリス人の前で英語をしゃべるたびに心臓ばくばくするはめに。

でも。この彼女のお陰で、イギリス英語を誇りに思う
イギリス人の本音がみえたのはラッキーだったし、
その点では彼女に感謝。

そうでなければ知らずにそのまま他人の気分を
日々害し続けることになっていた訳だし。

結論。
これが極端なケースだったにしても、
それまでの経験等を合わせて考えてみれば、
イギリス国内で日本人がアメリカ英語をしゃべることに、
多かれ少なかれ不快感をもつ人たちがいるのは事実。

なので、イギリス滞在の予定のある方は
そこらへんを念頭においたうえで『イギリス英語』を学習したほうが、
わたしのように嫌な思いをすることがなくて済むと思います。

標準的な日本人にイギリス英語とアメリカ英語を使い分けろ
ってほうが無理があるんだけどさ、
結局ね、『郷に入っては郷に従え』ってことなんだね。

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