イギリスでは EastEnders(イースト・エンダーズ)がいま話題。
この EastEnders とは何かというと、イースト・エンド(ロンドン東部)の架空の町を舞台にした、イギリスで大人気の BBC の soap opera(連続ドラマ)。ワーキングクラス(労働者階級)を取りまく日常。社会問題を扱った 現実的なドラマ を一応コンセプトとしている?
第一話の放映が1985年2月19日で、なんと今週には放映25周年記念をむかえるという事実からも人気のほどがうかがえる。
離婚・家庭内暴力・家庭崩壊・不倫・虐待・いじめ・詐欺・殺人など、ありとあらゆる不幸や社会悪が The Queen Victoria Public House(略:クィーン・ヴィック)というパブを中心地として展開される。アルバート・スクエアという狭い世界で こじれまくった人間関係 と 無茶苦茶なストーリー展開 で視聴率がバカ高い(35~45%)連続ドラマではあるのだけれど、これが 放映25周年を記念して、ここのところまたストーリーが異様な盛り上がりをみせている。
クリスマスには、悪役メインキャラクター Archie Mitchell (アーチー)が何者かによって殺害されたばかり。
屈折したおやじで、ありとあらゆる人物から恨みをかっていて、周りは動機のある あやしい人間だらけ。いまは警察がやっきになって犯人を捜している最中。
昔からくっついたり離れたりを繰り返しているビアンカとリッキーの、待ちに待った結婚式もハプニングが予想されて目が離せない。
でも、目玉はなんといってもまさに25周年のその日、2月19日(金)の特別編エピソード。なんと、ドラマを 生で 放送するそうな!
犯人もそこで判明するらしい。
その生エピソードの宣伝で、いま、テレビでは大々的に “Whodunnit?「(アーチー殺害は)誰の仕業だ?」” の広告を打っている。犯人を当てようと、視聴者はドラマに釘付け。2001年に同様の “Whodunnit?” 広告をはったときは、1900万人もの視聴者がチャンネルを合わせたとのこと。今回も相当数の人間が観るに違いない。
…って、わたしも見るつもり。
ストーリーはどうでもいいけど、ドラマの生放送なんてハプニングがありそうで (笑)
ダフ、ダフ・ダフ・ダフ・ダフ…と最後、フリーズしたところにかかる音楽を聞くたびに「あっ、また観ちゃってた」と我に返るのがわたしのパターンの、中毒性のある連続ドラマ『イーストエンダーズ』。ベスト・連続ドラマ賞も数多く受賞 していて イギリスのテレビ番組を語るときには外せないほどイギリス人に愛されて(?)います。
彼らの泥沼な人間関係の最新情報は BBC 内のEastEnders 公式ホームページで。
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