ミリオンズ(Millions)

家族全員で観られる映画を3分以内に選ばなければいけない事情(駐車場が満杯で、邪鬼がレンタルショップの前で車で待機)があって、何も考えずに手にしたのがこれ、『ミリオンズ』。

DVDのジャケットを見て、「あ~、これはいわゆる生ぬるい、甘ったるい系のヒューマンドラマくさいなあ」と、実は観る前から諦めていた。まあ、園児と一緒に観る映画なので仕方ないんだけど。

あらすじ

場所はイギリス。幼い兄弟2人とパパが、ママの死後、新境地であたらしく人生を始めるために、新居に引っ越してくる。9歳の兄アンソニーと7歳の弟ダミアンは、母親なしでそれなりにたくましくやっている。

頃はちょうど、英ポンドがユーロに切り替えられるという、通貨パニックの時期。
そんなある日、聖人マニアのダミアンのもとに、
カバンいっぱいの大金が空から降ってくる。

とりあえず兄弟で山分けして大金を使っていくけど、それぞれ道がわかれます。

現実主義で、物欲もしっかりあるアンソニーはイギリスポンドの札束を手にして散財にふけり、一方「神様からの贈り物だ」と信じるダミアンは、その奇跡のお金を貧しい人に施すために苦心。

あちこちでボロが出てばれそうになるけど、果たしてパパに気付かれずに通貨切り替え前に、5千万円近くもの大金を使い切れるのか・・・?

見どころ

予想に反したテンポの良さのおかげで、楽しく観られました。音楽も、雰囲気に、テンポに、マッチしてていい!画像からは爽やかさ。携帯で会話するシーンとか、聖人たちの輪っかの質感や揺れ具合とかのいろんな細かいタッチがいい味だしてます。でも、いちばんいいのは何といってもダミアンの聖人マニアぶり。

聖人A : 登場
ダミアン : 「・・・ああっ!あなたは、あの、聖人A!18xx~18xx年没ですね!」
はお約束。

あと、ダミアンの『恵まれない人』探しも、子どもなりの知恵をしぼっての懸命でひたむきな姿勢がとっても微笑ましい!

うれしい期待ハズレ

なんだ、けっこう観れるじゃん!と気に入ったので監督を調べてみたら、ダニー・ボイル。あ~、納得。

このひとは『トレインスポッティング』『シャロウ・グレイブ』も手がけたひと。
気に入った映画の監督を調べると、この人、ってわたしのパターン化してるかも。

子どもがらみのヒューマンドラマって、スローな流れにいかにも~な感傷的な音楽で「おえ~」になりがち。でも、『ミリオンズ』は、芯があってすっきりしていて、その手のものとは一線を画してる。見ごたえがあります。

結局、邪鬼もわたしも楽しんじゃって、嬉しい期待はずれとなりました。
親もこどもも、一緒に観て楽しめる映画。
クスッと出来るほのぼの系です。

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