イギリス人、洗剤を食す

「異文化の共同生活は難しいなあ」
と実感させられるネタはそこらへんに
毎日のように転がっています。

「ちょっと、何やってんの?!」
なことが相手にとっては普通の行為だったりで、
どちらも譲れない。

例えば 食器の洗い方

新婚時代のことだけど、
当時わたしは第一子妊娠がわかったばかりで、
母性本能の塊。

胎児の健康のために、
神経をとんとんにとがらせている状態でした。

ある日、邪鬼のママが台所仕事をしているほうに
何気なく目をやると・・・

洗われて洗剤の泡まみれの食器が、
そのまま水切りの上に山積みにされていく。

「あ~。まとめてゆすぐのね」

と見ているわたしを尻目に、
最後の皿を泡々のまま泡山のてっぺんにのせた姑は、
『お仕事終わり』モードで
鼻歌を歌いながら出て行っちゃった・・・。

んな、バカな・・・。

気のせいかと、
試しにコップをひとつ手に取る・・・
ガチャンッ。

ひ~っ! \( ̄Д ̄;\)≡(/; ̄Д ̄)/

手から滑り落ちるほど
泡まみれ~っ!

衝撃の事実。

イギリス人は、
食器を洗剤の泡まみれのまま自然乾燥

(/|||| ̄▽ ̄)/チョットマテ。
それって・・・

コップを使う度に、
溶け込んだ洗剤も飲んでる
状態では ???

洗剤紅茶の図

やめてえ。
胎児に悪影響でも出たらどうすんの~ (><;)

でも、彼等からしたら
洗剤を洗い流したがるわたしの方が変人で。

日本ではこうしてます~と
『ゆすぎ』の概念を説明して、やってみせたら、

大切なお水をそんな無駄遣い・・・
日本人は、
資源を大切にする心に欠けているわ。

・・・と眉を寄せる邪鬼ママ。

ん~。そうきたか~ ( ̄▼ ̄;)

彼女は食器の上をゆっくりすべり落ちる泡を指差して、
勝ち誇り、
“See? They wash themselves!”
(「ほらね。放っときゃ勝手に洗われるんだから!」)

お義母さん、きっとわたし達は
分かり合えない。

その後の国際嫁姑の道の険しさを
(正しく)予見させられた出来事でした。

それ以来、
「お義母さん、お皿洗いお手伝いさせて下さい」
と、皿洗いの仕事は、
いい嫁のフリしてわたしが奪ってます。

もちろん義母がいるあいだは
イギリス流に洗剤の泡もこもこで洗い、
見ていない隙をねらって
こっそり、ゆすぎの鬼に。

疲れます・・・

でも、邪鬼はゆすぎ流に改宗させた! ^^v

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