Question Time 大荒れ

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ニック10月 22日の Question Time 、すごかったですねえ。
収録前からもめたニック・グリフィン (Nick Griffin) の QT 出演、予想どおり大荒れで、興味深い見世物となりました。

Question Time とは、司会のデイヴィッド・ディンブルビー (David Dimbleby) と5人のゲストパネリストと一般聴衆で構成されるイギリス BBC の討論番組。

パネリスト5名はたいてい、
主流政党(労働党:Labour Party、保守党:Conservative Party、
自由民主党:Liberal Democrats)からそれぞれ1名+他党から1名
+著名な人物1名から成ります。

フォーマットは、一般聴衆が質問を投げかけ、
それにパネリストが答えていくというもの。

パネリストには事前には質問は知らされていないので、
それなりの緊張感があります…
とはいうものの、ほとんどの場合は
その時々で HOT な時事関連の質問。

これに、番組始まって以来はじめて
極右政党である英国国民党 (British National Party) 党首を
パネリストとして出演させると BBC が先月発表して以来、
イギリスでは『思想・表現の自由』論争で持ちきり。

白人至上主義者のニック・グリフィンに、
BBC という力強い公共メディアでの宣伝・洗脳・煽動の機会を与える
ことについての是非がひろく問われました。

彼はイギリスの人々の間につのる、
先の見えない不況によって引き起こされている不安と、
現政権労働党に対する不満に乗じて
BNP の支持をのばしてきた人間。

一見正当な『移民排斥』を錦の御旗として掲げているものの、
実はただの人種差別者。
ついでにホロコースト否定者で、
イスラム教・同性愛嫌悪者でもあります。

そして、流れ的に当然ではあるんですが、
国際結婚および混血児嫌悪者でもあるんだね。

その表現の自由論争の宣伝効果で視聴率はふだんの倍以上にハネ上がり、
800 万人ものひとが 10月 22日の Question Time をみたとのこと。

かくいうわたしもその一人。

東洋人であるうえにイギリス人と国際結婚してこどもをもうけ、
優位人種イギリス人の純血を汚しているとして
嫌悪される対象にされてしまっては、
その扇動者の出方を見るしかないでしょう。

ニックがどんなご大層な演説をぶつかととっても楽しみにしてました。

で、見終わっての感想なんですが・・・
なんだかなあって感じ。

まずニックが準備不足。
予期できたであろう質問に、まともに返事が出来てない。
わざとらしい愛想笑いを浮かべつつしどろもどろで、
墓穴掘りまくり。

カリスマ性のかけらも無い。

ニックへの感情的な個人攻撃になりがちだったのが
ちょっと気になったものの、
「なんだ、口ほどにも無い。
自滅してんじゃん!
とホッとした

・・・のも束の間。

法務大臣ジャック・ストロー (Jack Straw) が
移民受け入れに関する質問に対し、
何度も促されているのに言を左右して
返答を避けてスタジオの怒りをかった。

そこに付け込んでニックが俄然元気になり、
おいおい嫌な展開だなあってところで番組終了。

手応え的には、
「これって・・・どうなんだろうね・・・?」
という微妙なところ。

化けの皮はしっかりはがれたけれど、
吊るし上げに対する同情票と
、垂れ流しな移民受入れ反対の不満票も獲得したか…?

翌日のニュースでは、
「英国国民党に票を投じるかもしれない」
というひとが 22% に跳ね上がったとも伝えられ、
イギリス在住者としては雲行きの怪しさが気になります。

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