The Grand National (ザ・グランド・ナショナル)は
Aintree(エインツリー)レースコースで年に1回開催される、
たぶんイギリスで一番人気のある競馬イベント。
ふだん競馬に興味がなくても、
この日ばかりは馬券を買ってスクリーンの前で応援という人たちが多い。
かく言うウチもそのパターン。
2010 年に初めて観戦してからは
競走馬が一所懸命に走る姿に惹かれ、
毎年馬券を買って TV に釘付け。
見どころ
見どころはなんといっても次から次へとある
障害ジャンプ!
垣根あり水あり合計 30 もの障害を、
7,242 m のなかでこなさなければならない。
40 頭もの馬が地響きをたてながら
疾走・ジャンプする迫力 はまさに壮観!
難関コースとして世界的に知られているだけあって、
脱落あり・落馬あり・転倒ありに巻き添えありで
手に汗握りっぱなし。
難易度が高すぎて、
馬の安全のために何度となくレベル・ダウンの改善がなされたものの、
それでも完走すら出来ない馬が多い。
実際、2012 年4月 14 日に開催されたグランドナショナルでも、
40 頭中完走できたのはわずか 15 頭のみだった。
障害
30 ある障害のうち特に難しいものには呼び名がついている。
15 番目の障害 The Chair (ザ・チェア)と呼ばれる、
1.83 m 高の垣根に 1.57m 幅の溝が組み合わされたものが最難関らしい。
が、実際にレースを見ていて有力馬が多くこけるのは
6番目と 22 番目の Bechers Brook (ビーチャーズ・ブルック)。
踏み切り側のフェンスは 1.47m でザ・チェアよりも低いものの、
着地側が 25cm 低くなっていて着地のバランスが難しいのだとか。
グランドナショナル情報の入手は
コースやチケットの詳細については
グランドナショナルのページ で確認
できるのでそちらでどうぞ。
意外なことにこの大人気のイベント、
チケットが思ったほどには高くない。
一番いい席は 220 ポンドするけど、
大人 20 ポンド(子どもタダ)のチケットもある。
「機会があれば…」と思えるうれしいお値段。
馬を選ぶのであれば “The Grand National odds”
でググればいろんなサイトがヒットします。
万一ネットがなくても大丈夫。
コースや出走馬の詳細は当日発行のたいていの新聞で入手可能。
馬券、おすすめの買い方
そして 馬券 ですが。
初心者さん素人さんには
Each way(イーチウェイ)
という買い方がお薦めです
…というか、わたしはこの買い方しか知りません。
これを指定すると、自分の選んだ馬が優勝したときのみならず
2位 3位 4位 に入賞したときでも 配当が支払われるので、
たのしみの幅が広がります。
そしてこの each way、bookie(ブッキー:賭け屋)によっては
この入賞枠が6位までも含むところもあるので事前リサーチ要。
今年なんてわたしの買った Sunnyhill Boy、
最後 100m で勝ちを確信し大喜びしてたところで
2位の馬に追い上げられ同時?ゴールイン。
写真判定で負けて泣いた…
each-way だったのがせめてもの救いでした。
ちなみにこのグランドナショナル、
国民的人気で1日盛り上がるイベントではあるのだけれど、
動物愛護の観点から廃止を呼びかける声もあがってます。
コースが危険すぎる、と。
実際今年のレースでは、
優勝候補として最有力視されていたシンクロを含む2頭もの馬が
致命傷を負ってしまい命を絶たれました。
狐狩りや闘牛とは趣旨が異なるとはいえ、
ツイッター上でも論議が白熱していて
今後の動向は注目したいところ。
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