イギリス英語(British English)とアメリカ英語(American English)では、
- 発音
- スペリング
- 単語の意味
- 言い回し
などが違うことがあります。
「英語」というとひとくくりで考えがちですが、実は思いのほか地域でバラバラ。
ではどれくらい違うかというと
元言語:アメリカ英語
ターゲット言語:イギリス英語。
と、イギリス進出を考えるアメリカ企業がわざわざ英語から英語への翻訳者求人広告をうつほどに違う。
YouTube などの大手のサイトで言語設定ができるところでは、英語の選択肢が English(UK) と English(US) とふたつあるところも多い。
狭い日本国内でも各地に方言があるのを考えれば、広大な英語圏の地理的距離からそれぞれがそれぞれの進化を遂げていったのは当然ではあります。
そんな英米語をおおまかに比べてみました。
言語の専門知識はありませんのであしからず。
発音
イギリス英語は母音の発音が乾いています。
たとえば城を意味する “castle”:
イギリス発音だと『カースル』(/ˈkɑːsl/)
アメリカ発音だと『キャッスル』(/ˈkæsl/)
花瓶を意味する “vase”:
イギリス発音だと『ヴァーズ』(/vɑːz/)
アメリカ発音だと『ヴェイズ』(/veɪs/)
イギリス英語では “a” 音は軽く乾いていて、アメリカ英語では『ャ』『ェィ』など湿った/ひねった音であることが多い。
あと、イギリス発音のほうが丁寧だと感じることが多いです。
ニュースを聞いていても、たとえば頻出単語の “international”(国際的な)、BBCなどイギリス系では『インターナショナル』ときちんと発音しているのにくらべてCNNなどアメリカ系では『イナーナァショナル』。米国では子音が崩れる現象が散見されます。
言い回し
イギリス英語はワンクッション感があります。
国民性を反映しているのか、気さくなストレート感のアメリカ英語にくらべて一歩引いていて、日本語と通ずるところが。
「イギリス人とはどういう人種か」なあれこれをひとコマ風刺マンガでまとめたユーモア本で『The HOW TO BE BRITISH Collection』というのがあるのですが、その表紙からも「イギリス英語はかくありなん」というのが見て取れるかと。
イギリスに滞在したことがある人なら、「あるある~!」と大うけするネタが満載。
“The HOW TO BE BRITISH Collection”、バカバカしいながら、イギリス人の本質をついていてニヤリとさせられる本で、英国に興味がある人にお薦めの一冊です。
英単語
まず、単語の意味が同じでスペルだけ違うものがあります。
“colour”(英)
“color”(米)
“centre“(英)
“center“(米)
“advertise“(英)
“advertize“(米)
“cheque“(英)
“check“(米)
などです。これはパターンがあるのですぐ慣れます。
ほかには”aeroplane”(英)と”airplane”(米)、”aluminium”(英)と”aluminum”(米)など。
誤解をまねいたりしてやっかいなのが、単語は同じなのに英語と米語で意味が違うもの。
加えて、意味が違うまでいかなくても、「一般的にはこっちを使う」というレベルで違う単語もたくさんあります。
では、あなたの英語はどっち寄り?
『イギリス英語度 check!』テスト にイギリスとアメリカで違う英単語をいくつかリストアップしました。あなたが普段使う英単語を選んで、自分のイギリス英語度をチェックしてみて!